
「WordPress Popular Posts」とは、人気記事をサイドバーに表示させるためのプラグインです。
人気記事をサイドバーに表示させることで人気記事へのアクセスを誘導でき、ブログ内の回遊率・滞在時間の向上が期待できます。
人気記事へアクセスを誘導できると、SEOで有利に働きます。
この記事では、おすすめプラグイン「WordPress Popular Posts」について設定と使い方を詳しく解説します。
ブログ内の回遊率・直帰率と滞在時間

まず、ブログ内の回遊率と直帰率・滞在時間について簡単に解説します。
回遊率とは
回遊率とは、1訪問あたりのPV数のことを指します。
計算式としては、「回遊率=PV数÷訪問数」で算出できます。例えば、PV数が100で、訪問数が50だった場合、回遊率は2となります。
ユーザーが最初に訪れたページから、サイト内のほかのページに遷移するほど回遊率は上昇します。そのため、回遊率が高いほどユーザーのエンゲージメントが高いと判断されGoogle の評価も高くなります。
つまり、回遊率を高めることは、SEOに有利に働きます。
直帰率とは
直帰率とは、ユーザーがブログを訪問した際に、最初に閲覧したページだけを見て離脱した割合のことを指します。
計算式としては、「直帰率=直帰数÷訪問数」で算出できます。
例えば、該当のページの閲覧数が100で、直帰数が50だった場合、直帰率は50%となります。
先ほど説明した回遊率を上げるためには、この直帰率を下げて別のページへと誘導することが必要です。直帰率の上昇はユーザーのエンゲージメントが低いと判断されGoogle の評価を下げてしまいます。
直帰率の上昇は、SEOにマイナスに作用するため改善が必要になります。
ブログ滞在時間について
ブログ滞在時間とは、ユーザーがブログに滞在していた時間のことです。この時間が長いほど、より熱心な訪問者であることを示しています。
この滞在時間が長いほど、価値あるブログと判断されGoogle の評価も高まりSEOに有利に働きます。
ブログ滞在時間を延ばすためには、直帰率を下げて回遊率を上昇させる施策が必要になります。
次のアクションに繋がる導線を用意する
記事を読んだユーザーを次のアクションに促すためにも、サイトの回遊に繋がる導線を用意する必要があります。具体的には、サイドバーや記事の終わりにページ遷移を促す施策が重要です。
例えば、
- 記事のランキングなど人気記事を表示
- 読み終えた記事に類似した記事を表示
などの仕組みを作っておきましょう。
記事を読む途中、または読み終わったユーザーが自然と次のアクションに移りたくなるような導線を作ることで回遊率と直帰率が改善され、ブログ滞在時間を伸ばすことができます。
ここで、人気記事をランキングしてサイドバーに表示できるプラグイン「WordPress Popular Posts」が役に立ちます。
次の章では、プラグイン「WordPress Popular Posts」について詳しく解説します。
WordPress Popular Posts について

WordPress Popular Posts は、人気記事をランキングで表示してくれるWordPress専用の無料プラグインです。
30万件以上ダウンロードされており、人気記事の表示機能が標準で搭載されていないテーマを利用しているユーザーにとっては便利なプラグインです。
ちなみに、私が利用するテーマ MERIL(メリル)では人気記事の機能がないため、とても重宝しています。
≫いちばんやさしいWordPressテーマ MERIL(メリル)の魅力を徹底解説!
設定はとてもシンプルで、サイドバーに簡単に人気記事を表示できるため、初心者から上級者まで幅広いユーザーが利用しています。
人気記事を閲覧数などでランキング表示できたり、好みの表示形式を選べたりもできます。
WordPress Popular Posts の導入と設定方法
WordPress Popular Postsをインストールしてサイドバーに人気記事を表示するまでを、WordPressの画面と合わせて解説していきます。
WordPress Popular Posts をインストール
まずは、以下の手順でプラグイン WordPress Popular Posts をインストールしましょう。
- ウィジェット検索窓から「WordPress Popular Posts」を検索
- WordPress Popular Postsを「今すぐインストール」
- インストールしたWordPress Popular Postsを「有効化」


WordPress Popular Posts の設定
次に、WordPress Popular Posts の設定方法を見ていきましょう。
WordPress Popular Postsの設定画面へのアクセスするには、プラグインの管理画面から設定を選択します。

WordPress Popular Posts の管理画面は以下のようになっております。プラグインを有効化すると、全ての記事へのアクセス数がカウントされます。どの記事が人気なのかを確認することができます。

詳しい設定を行うには、画面上部の「ツール」をクリックしてください。
WordPress Popular Posts の主な設定項目は4つのみです。ただ、デフォルトのままでも問題ありません。
デフォルトのアイキャッチ画像
人気記事として表示する記事にアイキャッチ画像が設定されていなかった場合に表示する画像を設定できます。
全ての記事でアイキャッチを設定している場合、設定は不要です。
画像の取得元
人気記事として表示する記事のアイキャッチ画像をどこから取得するのかを以下の4つから選択します。
- アイキャッチ画像
- 本文内の最初の画像
- 最初の添付ファイル
- カスタムフィールド
この設定は、①を選んでおけば大丈夫です。特に指定したい場合は、他を選択します。
Lazy load
Lazy loadとは画像の遅延読み込みのことで、ページの表示速度を高めるために画像をページがスクロールされるまでは表示しない設定です。
こちらも、「はい」を選択のままでOKです。
リンクの開き方
リンクの開き方を設定できます。デフォルトでは「現在のウィンドウ」になっています。通常はデフォルトのままで大丈夫ですが、新たなウィンドウで開く場合は変更しましょう。
サイドバーに人気記事を表示する方法

ここからは、実際の画面を見ながら WordPress Popular Posts を使いサイドバーに人気記事をランキング表示する方法を解説します。
ウィジェット画面での設定
まずは、ウィジェット管理画面に WordPress Popular Posts が追加されていることを確認します。

次に、ウィジェットに「WordPress Popular Posts」を追加していきましょう。

サイドバーのに表示するタイトル・人気記事ランキングの表示数・ソート順の3点を設定します。
最大表示数が大きすぎるとページを表示する速度が遅くなるので5~10程度にしましょう。

アクセスの集計する期間を過去24時間〜全期間から設定することができます。必要に応じて変更しましょう。
また、投稿タイプを設定できます。デフォルトではpostのみになっっていますので、固定ページなども含める場合には追加します。
表示させたくない記事があれば記事IDを設定しましょう。そのほかの設定はデフォルトのままでOKです。

投稿設定をしていきます。抜粋の表示の有無、アイキャッチ画像の表示・非表示を設定します。あわせて表示サイズ変えられますので、ブログのデザインに合わせて設定しましょう。

チェックすると、人気のある投稿リストのHTMLマークアップをカスタマイズできるようになります。
たとえば、投稿を順序なしリスト、順序付きリスト、divなどでラップするかどうかを決定できます。

最後に、テーマを設定します。11種類のテーマから選択できますので、ブログのデザインに合わせて選びましょう。
ちなみに、私のブログ danablog では、cardview を設定しています。いろいろ試してみて、表示を確認しながら設定すると良いでしょう。
最後に「完了」ををクリックしてWordPress Popular Posts の設定は終了です。

人気記事ランキング表示の例
具体的な人気記事ランキングのテーマをいくつか紹介します。
Cardview Compact

こちらは、よく見かける人気記事ランキングの表示です。カテゴリを左下に表示することもできます。
Card Compact(コンパクトなアイキャッチを表示)

先ほどのスタンダードな人気記事ランキングのアイキャッチ画像をコンパクトにしたタイプです。画像が小さいので、表示速度を早くできます。
sunset

こちらのテーマは、Sunset です。太陽の沈む漢字を演出しています。
Tiles

人気記事ランキングをタイル形式で表示することもできます。インパクトになりおすすめです。
WordPress Popular Posts まとめ

サイドバーに人気記事を表示させるメリットは大きく、SEOの観点でもCVRの観点でもプラスに働くことが期待できます。
回遊率・直帰率を改善してブログ滞在時間を伸ばすには、記事を読んだユーザーを次のアクションに促すための導線を用意する必要があります。
WordPress Popular Posts は、人気記事をランキングで表示できる定番のプラグインなので、ぜひ取り入れてみましょう。